”変形性膝関節症”ってなに?

Last Updated on 2020年7月28日 by Fujikunn04

 

皆さんは、「あれ?最近ひざが痛いのが治らない…」なんていう経験はありませんか?

それ、”変形性膝関節症”かもしれません。

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 今回は、そんな膝の痛みについての内容となっております。

変形性膝関節症とは

長い年月をかけ、徐々に膝の組織にダメージが蓄積し、次第に骨が変形し、症状が重くなっていきます。しかし、早期に適切な対応を行えば症状の進行を遅らせることができます。

f:id:rehaphoto:20190831225433p:plain初期

徐々に骨が変形していき、大腿骨と脛骨の隙間が狭くなっていきます。軟骨同士がぶつかり合い、痛みが生じます。初期の段階では湿布や運動をおこなうと効果があります。主な症状(初期)


 ・朝起きた時や動き始めにひざが「こわばる」                   

 ・立ち上がった時や階段を下りる時に痛む                   

 ・正座する時に痛む

筋力トレーニング紹介

とっておきのを運動4つご紹介します。

各エクササイズとも、比較的負荷は低いですが、痛みのない範囲でお願いします。

1.お尻上げ

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 膝を立てた状態から上の写真のようにお尻を上に持ち上げます。

 ※腰のそりすぎに注意!

2.タオルつぶし(膝伸ばし)

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写真のように膝の下にタオルを丸めて入れて、膝を最大まで伸ばします。

3.かかと上げ

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 かかとを上げる(つま先立ち)運動です。写真のようにまっすぐかかとを上げるのがポイント。

4.スクワット

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スクワット。有名ですね。ですがしっかりとしたやり方で行わないと、悪化につながる運動でもあるんです。

✔そこで注意点

・膝がつま先より前に出ていないか
・かかとに体重がかかっていないか(つま先が浮かない)
・腰がそりすぎていないか

これらに気をつけて行っていれば大丈夫!ただし、痛みのない範囲で行うことが大切です。

ここでおさらい

・”変形性膝関節症”は初期の対応が大事になる
・朝のこわばりや動き出しの痛み、正座の時の痛みに注意
・上の4つのエクササイズを行うことが大切

進行期

膝の軟骨がすりあったり、剥がれたりすることで痛みが増強していきます。この際も運動療法や、痛み止めの内服、関節内注射などを行うことが多いです。 主な症状


・膝の腫れが強くなってくる
・水がたまる
・膝が曲がりにくくなる
・O脚が進行してくる

 末期

非常に痛みが強く、歩行が困難になることが特徴です。軟骨がすり減り、骨と骨がぶつかります。関節が固くなり、ひざが非常に曲がりにくくなります。 主な症状


・非常に強い痛み
・歩行困難
・膝が曲がりにくくなる
・さらにO脚が進行する

 まとめ

 ”変形性膝関節症”とは、退行性変化であり年を重ねるごとに膝に負担がかかり、軟骨がすり減っていく疾患です。

この進行を遅らせるためには初期の対応が非常に大切であり、重要であります。また、体重が増えることもリスクの一つです。膝、お尻の筋力をつけ、自分の体重をしっかり支えられる足を作りましょう。

この記事を読んで、皆さんの膝の痛みが少しでも緩和されたら嬉しいです。

おわりに

2週間以上続く膝の痛みがある場合は、近くの整形外科を受診しましょう。原因がわかったうえで、このエクササイズを行うとより効果を実感できると思います。

 読んでいただきありがとうございます。