Last Updated on 2020年7月28日 by Fujikunn04
膝の痛みが気になることがあるけど病院に行くほどでもないなという方へ
こんな経験はありませんか?
- 膝が痛い
- 膝が痛くなったことがある
- 痛くはないけど曲げにくかったり、伸ばしにくい時がある
- 昔膝を怪我したことがある
今回の記事で、すべての原因に対しての対応策は書ききれないので、場所やシチュエーションごとで紹介させていただこうかと思います。
※脚をひねった、打ち付けた、2週間以上強い痛みが続いている、といった状態の場合はお近くの整形外科を受診しましょう。
ひざについて
膝関節はこのような構造になっています。これに、膝のお皿が乗っかている状態です。(詳しい名前なんかは、興味があれば調べてみてください)
また、膝関節はたくさんの筋肉、靱帯が集合している場所となっております。
なので、【膝のどこが痛いのか】ということがとても重要となってきます!
- 膝の内側が痛い
- 膝のお皿の下や上が痛い
- 膝の内側の下が痛い
- 膝の外側が痛い
- 膝の(左右どちらでも)裏が痛い
また、同じくらい重要なのが、【どんなときに痛い】のか。
- 歩きだしや、急に立ったときに痛む
- 階段の上り下りで痛くなる
- 長距離を歩いていると痛くなってくる
- ランニングをすると痛くなる
- 膝の曲げ伸ばしがしにくい、引っかかる感じがする。伸ばしたまま曲げられない
などなど上記以外にも様々なシチュエーションで、膝のいろいろな部分が痛いということがあるでしょう。
1番の場合は変形性膝関節症の可能性がありますのでこちらの記事をどうぞ!
ひざ関節の場合、どこがどのように痛むのかで、対応が異なっていきます。何が異なるのかというと、ほぐしていく部位や、重点的にトレーニングをしたほうが良い筋肉が違うのです。
上記の1〜5番は基本的に、痛い場所と、症状が同じ様になっております。
主な原因とは
・動き出しなどで膝の内側が痛い場合は年齢によって徐々に骨が変形したことによって生じる変形性膝関節症である可能性が高いと思います。
・階段や坂道などでお皿の周りが痛くなる場合、膝のお皿(膝蓋骨)が骨の位置関係や筋肉低下、皮下組織の動きの悪さなどの影響で通常と異なる動きをし、太ももの骨にストレスを与えたことにより引き起こされるものの可能性が高いです。
・長距離の歩行や、ランニング時に膝の内側や外側が痛くなる場合、長時間膝の曲げ伸ばしを繰り返すということになります。それにより、鵞足(鵞足)と呼ばれる筋肉がたくさん付着している部分や、腸脛靭帯という太ももの外側にある組織が付着するところにストレスがかかってきて、痛くなることがあります。
・膝の引っ掛かりや伸ばしたまま曲げられなくなるといった症状の場合、これは、半月板損傷の可能性が高いので、すぐに近くの整形外科を受診しましょう。
痛くなりやすい脚とは
1〜5に共通して、あまり良くない脚の例を紹介したいと思います。
このような脚ですね。
ポイントは自然に座ったときや立ち上がったときにつま先が外側に向いてしまっているところです。
(これには足関節が影響している可能性もありますが、あくまで膝が原因でこのような姿勢になっているとします。)
少し専門的になりますが、これの何が悪いのかというとスネが外側に向くことによって、太ももの骨と接触が高まったり、膝のお皿が正常な動きができにくくなってしまいます。
そもそも、本来はまっすぐなわけですから、正しい動きとは逸脱した動きになってしまうわけです。
痛いときはどうすればいいの?
ほとんどの膝が痛い方に共通して、固くなっている部分があります。
このあたりのスネの前側のやや内側です。このあたり広範囲の皮膚をつまんでみてくだい
反対の足と比べて痛かったら問題有りです!このあたりの皮膚をほぐすような形でマッサージをしてあげると、少し脚が軽くなるような感覚になると思います。
簡単なエクササイズの紹介
スネの内回しです。先程のほぐしを行ったあとにこのエクササイズを行うのが効果的です。
これを行うことによって、崩れていた膝の位置関係が元の位置に近づくことができます。
最後に
今回は、ひとえに膝がいたいと言っても、人それぞれ痛い場所やシチュエーションは異なり、それによって対応策が変わってくるぞ、ということを紹介させていただきました。
それぞれの場合の詳しい原因や、対応策についてはこちらの記事をご覧ください!
・歩きだしや急な立ち上がりで膝の内側が痛い場合
・階段の上り下りで痛くなる
【膝に痛みがある方必見!?】膝のお皿が痛い時はどうすればいいの?
・ランニングをしていると痛くなる
【膝に痛みがある方必見!?】ランニングでの膝の痛みの予防法と解決法
参考文献
・嶋田智明、平田総一郎 監訳:筋骨格系のキネシオロジー、医歯薬出版株式会社、2005